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完全ワイヤレスイヤホン AirPodsPro

Bybetterlives

4月 29, 2024 #AirPodsPro
イヤホン

Apple製AirPods Pro第2世代 2024年4月23日現在Apple Store価格 ¥39,800円(税込)

Appleの有線イヤホンEarPodsが無線つまりワイヤレスのAirPodsになって、更にAirPods Proが登場して、と、Appleは音響関係の製品にはPodを付けるんですけど、このAirPods Proの登場はちょっと衝撃でした。何に驚かされたかというと「空間オーディオ」の出現でした。ソニーもやってますけど、音が三次元的に展開するんです。こればっかりは体験しないと分かりませんから詳しくはお話ししませんが、一度はどこかで体験していただきたいのですが、驚きの体験となることは間違いありません。因みに、アップルとソニー以外ではドルビーアトモスって呼ばれてる、あれです。

AirPodsは正直に言うと高級イヤホンとは言えない音質です。でも、それを補ってあまりある性能なので、気に入って使ってます。まず、嬉しいのは防水性能です。私、2回間違って洗濯しちゃいましたけど、どちらも生還してくれましたから。ただし、Appleはこのデバイスの防水性能をIP54と公表しておりまして、これは軽く水がかかる程度ならなんとかなるっていう性能だそうです。でも、夏の酷暑の最中でのお外作業で、滝のような汗をかきながら毎日のように使ってますけど、問題なく使えてます。メーカー保証はしてくれませんが、実質的にはかなりの防水性らしいので気にせずに使ってます。まぁ、洗濯機で回しちゃったので、怖いものが無くなってるってのもありますけど。でも、私の言葉を信じて洗濯しないで下さいね、私は責任持てませんから。

完全ワイヤレスイヤホンってことも、とても使い心地の良い点です。完全じゃないワイヤレスがあるのか?と思われた方は、耳に装着する二つのイヤホンの部分をケーブルで繋いでいるタイプを想像して貰えると、お分かりいただけるかと思います。ワイヤレスではあるけど、イヤホンは一体化されているってタイプです。

有線イヤホン

AirPodsは二つのイヤホンは独立してまして、ケーブルは繋がってません。完全にそれぞれのイヤホンがワイヤレス、つまり無線で再生デバイスに接続されるってことです。耳に装着する時、ケーブルが全く無いことでの自由度はとても快適です。

ただし、ケーブルが無いと、脱落したらそのまま着地します。実際、何度も何度も落っことしました。何度も何度も、どこに行ったか分からなくなって、家族総出で捜索しました。家の中でも、どこに置いた分からなくなってってのも何度もありました。でも、なんとかいつも見つかって、まだ無くしたことありません。Apple製品はiPhoneの探すアプリでどこにあるのかを追跡できるのは心強いんですけど、AirPodsはケースに入って、そのケースの蓋が閉じていると探すアプリでは見つけられせん。帰宅するとケースにイヤホンをしまって、もちろん蓋は閉めちゃうので、家の中でしょっちゅう探し回るのに疲れて、今はAirTagというのを装着できるケースのカバーを使ってます。

Airtag

ケースから出して、それを落っことした場合は、探すアプリから音を出すように指示するとピッピッピと音がなるのでなんとか探し当てられます。でも、どこに落としたのか分からないと、音は小さいので探し当てるのに苦労します。玄関のすぐ外とか、カーポートか、車の中か、どこかの目安はどうしても必要です。でも、こんなに小さなものを落っことしても、なくなったことがないってのはたいしたものだと思います。

イヤホンとして音を聞く、だけじゃなく。マイクもついているので、電話したりも出来ます。そして、このイヤホンは、周りの雑音を消してくれるのが最大の売りなんです。ノイズキャンセリング、今時はノイキャンと呼ばれる機能ですが、こういうタイプのイヤホンとしては、かなりのノイキャン性能を持ってます。電話するのに周りがうるさくても、結構なノイキャンで雑音を消してくれるので、会話はスムースです。音楽を聴いている時にも、屋外だとどうしても色々な音がして来ますけど、ノイキャンが効く音だと消してくれるので快適です。ただし、あまりにノイキャンが効きすぎると、周りの音がしないことで危ないので、例えば運転中とかには付いているマイクが音を拾ってイヤホンで再生してくる外部音取り込みというモードをiPhoneから選べます。人の声は基本的には雑音とは別に認識するらしく、ノイキャンで声が消されると言うのはほんの僅かです。

最近新しく追加された機能で、適応型という機能が使えます。これは、装着している時に例えば誰かに話しかけられるとして、以前なら耳からAirPodsを外してましたが、自分が声を発するとAirPodsは外部音取り込みを実行してくれるので、付けたままでも会話がスムースに出来るっていう機能です。最初は、こんなの要るのかなって思ってたんですが、いや、この機能をオンにして、音楽とか聞いている時に誰かと会話することになると、音楽が消音される、いちいち耳から外さずに会話が出来てしまうのが思っていた以上に便利なのです。しかもこの機能追加は外部音取り込み機能を使っているので、最新の第三世代に買い替えなくても、この第二世代でも使えるようになった機能追加だったのは嬉しかったです。

あんまり知られてないんですけど、て言うか私は使っていない機能のいくつかも紹介しておくと、二つのイヤホンのうち片方を集音器として使えます。ブルートゥースの電波が届く範囲内ですけど、ライブリスニングと呼ばれる機能です。会議の途中に離席しなきゃならないような時、片方のイヤホンを座席に残して、もう片方を耳に着けると周りの音を拾ってくれるので離席中も会議のやり取りを聞き続けられると言う機能だそうです。

完全ワイヤレスなAirPods Proは、カナル型と呼ばれるイヤホンで、耳の穴に装着します。結構深くまで差し込みますが、耳の穴は人によってかなり大きさが違うので、この部分は別のパーツとなってます。イヤーチップと呼ばれる部品が本体に装着されますが、AirPods Proを買った時にはサイズの違うイヤーチップが同梱されてきます。サイズは小さい方からXS、S、M、そしてLの四種類です。買った時のAirPods ProにはMが装着されてきますので、それとは別に三つのサイズが同梱されてきます。

イヤークリップ

自分の耳に合うサイズを付け替えて使用するんですが、本当にこれで良いのか?って不安になるんです。小さいと脱落の原因になるし、大きすぎると耳が痛くなる。悩ましいんですが、これで大丈夫と思えるのは、結構な時間つけっぱなしにしないと確信が持てません。小さすぎるのを装着して外出して、外で脱落して無くしてしまうとかもあり得るので、自分の耳にぴったりのサイズかどうか、不安が残るのです。この不安を解消してくれるのが、iPhoneで実行する「イヤーチップ装着状態テスト」です。このテストを実行すれば、今選んでいるイヤーチップの大きさは耳を密閉させるのに適切なものかをテストしてくれます。これやって、OKなら「密閉されてます」、ダメだと「イヤーチップを調整するか、他のチップにしてください」って表示されるので、密閉されてるって言われると安心できます。なにしろ値段が値段ですから、落として無くしたら泣くに泣けませんから。

テストはiPhoneの設定アプリ内でBluetoothをクリックして、表示されるAirPods Proのインフォメーションアイコンをクリックして、次の画面の結構下の方に表示されます。テストを開始すると音楽が再生されるんですが、恐らくはこの音楽をマイクが拾って密閉具合をテストして、音漏れが一定を超えていると調整するか他のチップに変更を促すってことのようです。

私はAirPods Proは専らiPhoneとセットで使いますが、iPhone以外のApple製品との相性もとても良いです。MacコンピューターやiPad、そしてAppleWatchとの組み合わせもとてもスムースです。オススメなのは、AppleTVと組み合わせて、映画やドラマで空間オーディオ対応しているものを見ることです。今ではオンデマンドの動画配信サービスの多くが空間オーディオに対応してくれてますから、立体感のある音声で見るときっと驚きの体験になると思いますよ。

確かにAirPods Proはイヤホンとしてはお安いとは言えません。音質もそんなに良いとは言えず、これを買いたいと思うのはAppleが好きな人に限られるとは思います。でも、アップル製品を愛用しているのであれば、AirPods Proは少なくとも試してみる価値はあります。特に移動中にノイキャンが効いて、動画再生とか音楽鑑賞とかを電車などで行いたい方には向いてます。私の生活には今では欠かせない存在となっています。もちろん、それぞれのライフスタイルによりますが、高価ではあるものの、買った後の使用感と満足感は価格を忘れさせてくれるものでした。手軽に空間オーディオを試したい方には、選択肢が多いとは言えないカナル型イヤホンでもあります。購入を検討されている方にはオススメの完全ワイヤレスイヤホンです。